素のままの自分が好きだと、そう告げてくれたから





「ハウルが化け物だって、私、平気よ」
…君がそう言ってくれたとき、正直、泣くほど嬉しかった。
それでもまだ、僕のすべてを見せるのは躊躇われて、…怖くて。どうしようかと、困ってしまった。
だから、答えずに逃げてしまった。





それでも君は。
僕の本当の姿を見ても、醜い姿をさらしても、決して目を背けずにいてくれた。意識すら定かではなくなるほどの姿になってなお、自分を諦めずにいてくれた。

自分は幼き日の約束に縋っていたのに、君は今の僕を受け入れてくれた。


「ハウル大好き!!」
「うわぁっ」


ありがとう。
ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう。

僕を受け入れてくれて、ありがとう。





素のままの自分が好きだと、そう告げてくれたから




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