「待て、怪盗キッドッ!!」 「…張り切ってますね、白馬くん」 「ふん、好きにやらせろ。どうせ捕まえられっこないんだ」 ロンドンから戻って、初めての予告状。張り切っている白馬に、中森はフンと鼻を鳴らした。内心穏やかではないのだが、表面には出さないようにする。 (けっけっけ、見てろよー…) 張り切っているのは、白馬だけではない。ニヤリと口の端を吊り上げると、快斗は飛びながら手にしていた横断幕をがばっと広げた。 「なっ…なっ……!」 「ケッ、ざまーみやがれ!これがオレなりの歓迎だ!!」 「キッドーっ!!」 「なんかあそこ、仲良くなってません……?」 「……知らん。」 ちょっぴりジェラシー、なんて思っちゃったりしている中森だった。 ---------------------------------------------------------------- BACK |